2016年8月12日金曜日

OSANNA " Palepoli "

OSANNA " Palepoli "です。
たかみひろしさんのご尽力で、キングレコードや日本フォノグラムが英米以外のロックの紹介を始めた80年代、最初にキングユーロピアン・ロック・コレクションの一枚として国内でも発売されました。マーキーやフールズメイトで名前だけは知っていた私も、即入手。

初めて聞いた印象は、なんか古臭いだんごっぽい音?でした。
当時既にジェネシスはフィル・コリンズをフロントにして、ゲートエコーなど最新の録音技術を駆使したヒットメーカーに上り詰めていて、それらの最新の録音に比べて個々の楽器の音がクリアに分離して聞こえないような感じがしたのね。

でも何回か繰り返して聞くうちに、あっさりと彼らのめぐらした迷宮の中にはまって、じわじわと効いてくる中毒性にやられちゃいました。
突然出てくる滝のようなメロトロンとアコースティックギターの爪弾きのの落差、はじけるディストーションギターソロとフリーキーなサックスの応酬などなど。最初に感じた分離の悪さも、楽曲のイメージを拡大するためにあえて行ったプロデュースの結果なのではと思い始めたんです。
はっきり言って、彼らのどろどろした混沌の世界に、クリアなデジタルマルチレコーディングは似合いません!

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