2016年6月23日木曜日

Miles Davis "Kind of Blue"

マイルス・デイビスの"Kind of Blue"です。
世界中の数え切れないジャズファン(多分ジャズファン以外の人でも)に、ジャズのスタンダードに必ず数えられる20世紀の遺産について、私ごとき瑣末コレクターが何も申し上げる事はございません。
ただ、ごく私的なストーリーを紹介したくて、恐れ多いこの名盤を取り上げました。

小生、当時17才の学生でその年の文化祭が近づいた頃でした。
ブラスバンドでウッドベースを弾いている同級生がおり、彼は私が子供の頃ピアノを習っていた事を覚えていて、文化祭でピアノトリオをやろうと言い出したのです。
今考えれば赤面の一言ですが、若いというのは恐ろしい。バイエル、ツェルニーレベルのピアノ初心者は、楽勝、楽勝とOKしてしまいました。
この時ドラマーの上級生が"So What"をコピーするようにと私に貸してくれたレコードが、マイルス・デイビスの"Kind of Blue"と"Four and More"でした。

どこがピアノトリオやねん!
それ以前にコピーなんてどの曲も100万年早い!

それでも文化祭では数十人の観客を前に、堂々とテキトーに"So What"もどきをピアノトリオで演奏しました。まさにSo What ?だった訳ですが、今考えるとベーシストの彼は、"So What"の有名なイントロが弾ければ、それで満足だったのかも知れません。
ちなみに彼の名誉のために補足すると、彼は東京の音大の先生か誰かに定期的に個人レッスンに通っていたレベルなので、彼だけはきちんとコピーしていました。



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