2016年8月23日火曜日

NEIL YOUNG "AFTER THE GOLD RUSH"

NEIL YOUNG "AFTER THE GOLD RUSH" です。

ニールの初期4枚のソロアルバムは全て、ティーンネイジャーだった私にとって強力なインパクトを与えてくれた名盤ですが、 "AFTER THE GOLD RUSH"は最初に買ったニールのアルバムで、特に思い入れのある一枚。
ギターを弾き始めてニールのコピーを始め、今思えば赤面ものですが、17才だった私はヤマハのアコースティックギター1本かついで、楽器店主催のフォークコンテストやアマチュアコンサートに出かけては、自己流100%の"TELL ME WHY"や"COWGIRL IN THE SAND"を数十人の観客を前に披露したものです。
アコースティックギターの弾き語りでもロックを感じさせるニールの作品は、やはり彼のルーツがロッカーだった事を見事に証明していますね。


こちらはニールのソロデビューアルバム。名曲"THE LONER"も一生懸命コードを探してコピーしました。



2016年8月17日水曜日

traffic " Welcome to the Canteen"

トラフィック再編直後のライブ、"Welcome to the Canteen"。


 
私が17才のころ初めて買ったトラフィックのアルバムです。何の知識も無く、多分当時愛読していたニューミュージックマガジンのレビューを見て、試しに買ってみたというとこです。
実はこれが大正解!トップのMedicated Gooでがっつりとつかまれて、Dear Mr.Fantasyのライブバージョンでノックアウト。未だに購入後40年以上経っても、私にとってロックライブアルバムのトップ5に必ず入ります。
ちなみにこのアルバム、間違いなくトラフィックのアルバムですが、アルバム表記は全てメンバーの個人名のみで、一切バンド名の記載がありません。多分、再編できるかどうか判らなかったので、とりあえずバンド名は棚上げにしてリリースしたのかも。
でもしっかりバンドのロゴは裏面のケチャップに貼られています。

ところでベストトラックのDear Mr.Fantasy、スティーブとデイブの熱いギターバトルが聞けますが、後ろでちゃんとオルガンの音も鳴ってます。私はずっと、これは後からスティーブがダビングしたものと思ってましたが、今日改めてジャケットのクレジットを見ると、クリスの欄にサックス、フルート、エレピ、オルガンと記載されてました。
あのオルガンはクリスだったんだ! サックスの出番はないしね。
さんざん40年も聞いてきて、今更こんな事に気付くのは情けないですが、この記事を書くためにジャケットを見直さなかったら、一生気付かなかったかも...........。




2016年8月12日金曜日

Live Yardbirds! featuring Jimmy Page

発売直後、当のご本人ジミー・ペイジが即刻発売中止、回収したいわく付きのアルバム、
Live Yardbirds! featuring Jimmy Page。

という訳で、当然ながら上の写真も何度も復刻が繰り返されたブートの一枚です。
当時ゼップをスタートしたばかりのジミーにとっては、さっさと拭い去りたいヤードバーズの看板だったのは理解できますが、それほど目くじらを立てる程の事でも無かったのでは?とファンのひとりとしては思います。
まあ、巨額の契約金でアトランティックと契約したばかりのゼップ(ピーター・グラント?)としては、他社のEPICからゼップ前夜とも言うべきこのアルバムが出るのは、アトランティックに対してもまずかったのかも。
内容はと言えば、音質は良好、演奏自体もタイトル通りジミーの独壇場。キース・レルフ他のヤードバースのメンバーの力量不足が指摘されますが、1968年当時としては屈指のロックライブアルバムだと思いますね。なんと言っても演奏が熱い!一部で指摘された闘牛場の歓声もオープニング以外は気になりません。
ヤードバース版"Dazed and confused => I'm confused"が聞けます。

OSANNA " Palepoli "

OSANNA " Palepoli "です。
たかみひろしさんのご尽力で、キングレコードや日本フォノグラムが英米以外のロックの紹介を始めた80年代、最初にキングユーロピアン・ロック・コレクションの一枚として国内でも発売されました。マーキーやフールズメイトで名前だけは知っていた私も、即入手。

初めて聞いた印象は、なんか古臭いだんごっぽい音?でした。
当時既にジェネシスはフィル・コリンズをフロントにして、ゲートエコーなど最新の録音技術を駆使したヒットメーカーに上り詰めていて、それらの最新の録音に比べて個々の楽器の音がクリアに分離して聞こえないような感じがしたのね。

でも何回か繰り返して聞くうちに、あっさりと彼らのめぐらした迷宮の中にはまって、じわじわと効いてくる中毒性にやられちゃいました。
突然出てくる滝のようなメロトロンとアコースティックギターの爪弾きのの落差、はじけるディストーションギターソロとフリーキーなサックスの応酬などなど。最初に感じた分離の悪さも、楽曲のイメージを拡大するためにあえて行ったプロデュースの結果なのではと思い始めたんです。
はっきり言って、彼らのどろどろした混沌の世界に、クリアなデジタルマルチレコーディングは似合いません!

2016年8月11日木曜日

Carole King " Tapestry "

全世界で1200万枚以上のセールスを誇る20世紀ポップスの遺産、Carole King " Tapestry "。

このレコードは発売当初、キングレコードからの国内盤を買いました。毎日のようにラジオで、"It's too late"や"You've got a friend"がヘビーローテーションされてましたね。
シンガーソングライターブームの火付け役でもありましたが、実は彼女は当時既にキャリア10年以上を誇るプロの作曲家。捨て曲がまったく無い、このアルバムのクォリティも彼女にしてみれば、当たり前だったかも。
私はこのアルバムをLPで3枚、CDで2枚買い直していますが、全世界には同じようなファンが膨大な数存在するはず。ちなみに最後に入手したのは、Ode70のオリジナル、1971年版です。

2016年7月29日金曜日

CARMEN MAKI & OZ LAST LIVE !

マキOZのラストライブです。

マキOZのデビューはまさに、当時18だった私にとって衝撃でした。
国産のハードロックがやっと少しずつ出始めていましたが、大半はブルースをベースにしたバンドで、美しいメロディとへヴィネスを絶妙のバランスでロックしてくれた初めてのバンドがマキOZでした。日本語の歌詞でも、歌謡曲にならなかったのは、ひとえにマキさんの超高圧ハイトーンボイスによるもの。
このラストライブは、そんな彼らの代表曲(へヴィ・バラード)満載のベストライブです。
マキOZのライブは当時何度か経験しましたが、マキさんのパワーは本当にすごかった。

2016年7月21日木曜日

Stormy Six "Macchina Maccheronica"

イタリアン前衛ロックシーンで、1980年代に頂点を極めた、ストルミィ・シックスの代表作、"Macchina Maccheronica"。

プログレ雑誌、フールズメイトやマーキーのお陰で、私も一時期すっかりレコメン系チェンバーンロックアーティストにはまりました。
最初はArtZoyd(アールゾイ)、Univers Zero(ユニベルゼロ)にはじまって、ついにはストルミィ・シックスも。
特にこのアルバムは雑誌での評価が高かったので、初めて1曲目のアルプス民謡みたいなメロディを聴いた時には?????。
が、2曲目からは本来の前衛路線が爆発!とてつもなく高い演奏力に支えられたアンサンブルに圧倒されました。
ある意味暗黒チェンバーロックの標本のようなアールゾイやゼロと違って、ラテンの明るさを維持している、いかにもイタリアンロックバンドという趣きが素晴らしい!

2016年7月17日日曜日

MAGMA "MAGMA LIVE"

MAGMA "MAGMA LIVE" です。
私は、わが国にも実は万単位で存在すると思われる、マグマ教の信者です。
1980年代に、プログレ雑誌「Fools Mate」の紹介でマグマの存在を知って、今は無き西新宿の某ブート屋でこれのCD(泣き..。)を入手。圧倒的な演奏と、脳に響くミニマルコーラスで一気に入信しました。それ以来、マグマのアルバムを見つけては入手を繰り返し、今でも新譜が出れば必ず買います!
1980年代は廃盤ブームの余波でユーロロックのアルバムも軒並み高騰!これもなかなかアナログ盤を入手出来ませんでしたが、やっと2000年代になって入手できました。
信者になってからは、彼らの来日ライブも2回参加。
これからもついていきますので、老境をものともしないクリスチャンやステラはもとより他のメンバーも長生きしてがんばってください。

2016年7月14日木曜日

OASIS " (WHAT'S THE STORY) MORNING GLORY? "

OASIS " (WHAT'S THE STORY) MORNING GLORY? "
オアシスの絶頂期を迎えるきっかけとなった、2ndアルバム。

実は私が最初に入手したオアシスのアルバムでもあります。
若い頃から世の中の流行とは全く疎遠に暮らしていたので、このアルバムが発売された1995年当時、既にブリティッシュロックのブライテストホープとして脚光を浴びていたオアシスの事は何も知りませんでした。
ある日立ち寄った、渋谷の某外資系大型レコード店の店頭に山済みされていたのが、これ。
バンドの事は何も知りませんでしたが、たまには流行に乗るのも良いかと、ダメもとで早速購入。
しかし、これが大当たり!一枚目、B面1曲目の"Don't look back in anger"でまずはノックアウト。
他にも、"Wonderwall"、"Some might say"など、私好みのチューンが満載されていて大満足。
直ちにレコード店に行って、ファーストアルバムとライブビデオを入手した事を思い出します。

2016年7月7日木曜日

COLDPLAY " PARACHUTES "

COLDPLAYのデビューアルバム " PARACHUTES "です。

彼らの演奏を始めて聞いた(見た)のは、今は無き某外資系大手レコードショップチェーンの本社にあったビデオスタジオでの、レコード会社から届いたばかりのプロモーションビデオ。
このアルバムのA面の2曲目に入っている" Shiver "でした。21世紀になったばかりの事です。
私はクリス・マーティンのファルセットとタイトなギターサウンドに一発でノックアウト。
早速レコード店で、このアナログ盤を入手しました。

その後はご存知の通り、大ヒットを連発して2000年代以降のビッグネームになり、クリス・マーティンは女優さんと結婚したり、離婚したりプライベートでもすっかりセレブの仲間入りといったところですが、彼らの作り出す音楽の輝きは失われていませんね。


2016年7月2日土曜日

Red Garland " Can't See For Lookin' "

Red Garland " Can't See For Lookin' " です。

ご存知、マイルスのプレステッジ時代のリズムセクションのひとりとして名を馳せた、
名ピアニスト。こちらは正真正銘のピアノトリオです。
ベースも同じリズムセクションのポール・チェンバース、ドラムはフィリー・ジョー・ジョーンズ。
レッド・ガーランドは名盤が多いので、このアルバムは検索の上位にはあまり上がってきませんが、1曲目のタイトルトラックの、ゆったりとしたペースでころころころがるガーランドのプレイがなんともいえず美しい!

この3人が参加しているマイルスのアルバム、" Relaxin' "の2曲目の冒頭で、ガーランドがころころした柔らかな単音のイントロを弾き始めると、マイルスがヒューと口笛をふいて"Block code!"の一言。するとガーランドはやおらコード弾きのイントロでやり直すシーンがあります。やはりボス、マイルスには忠実なガーランドでした。

ところで、1980年代中ごろに、マンハッタンのビレッジバンガードで、初めて生ガーランドを見ました。ライブのガーランドは、このアルバムの落ち着いたイメージよりもずっとアグレッシブでブルージイだった事を覚えています。

2016年7月1日金曜日

The Beatles "ABBEY ROAD"

The Beatles "ABBEY ROAD"です。
私が最初に買ったビートルズのアルバムです。ほぼリアルタイム。

先週、ビートルズの初来日50周年記念番組で、森高千里さんがこの横断歩道を歩いてました。
キャバーンクラブでは、ドラムをたたいてましたね。
 
私も20年以上前にこの横断歩道を渡って、かみさんに写真を撮ってもらいました。
森高さんも番組で言っていましたが、大変交通量の多いところで、のんきに写真なんて撮っていると通行の邪魔になって大変です。
ちなみに、写真を撮り終わったら、キャーという西洋人女子グループの嬌声が!ふとみると背の高いおじさんが二人連れでスタジオの門を入っていったところでした。なんとMr. Paul McCartney!!
人生で最初で最後の生ポールでした。

2016年6月27日月曜日

Sérgio Mendes and Brasil '66 "Crystal Illusions "

セルメンのクリスタル・イリュージョンは私が初めて購入したLPレコード。
母親が誰かからいただいた某デパートの商品券を私にくれたので、喜び勇んで地方都市のデパートの一角にあったレコード売り場に行きました。

めったに無い買い物が出来るチャンスで、興奮していたにも関わらず、あまりあれこれ悩んだ記憶具ありません。15才の中学3年生だったので、ビートルズも知っていたのですが、何故かそちらに行かずにちょっとだけ試聴してセルメンの新譜を購入。
それまで持っていたレコードは全て7インチで、シングルかコンパクト盤(33回転で4曲入っているお特用盤)。それもポップスかイージーリスニングだけだったので、試聴で1曲目のセルメン版"(Sittin' On) The Dock of the Bay" がおしゃれでかっこ良く聞こえてからかも。
同じ曲でもオリジナルのオーティス・レディング版では地味すぎて、多分良さが判らなかったでしょう。

まあ、結果的にはこの直感は大正解で、このアルバムも現在に至るまで聞き続ける一生盤になりました。特に好きな曲は"Viola (Viola Enluarada)"  と"Pretty World" ですが、他の全ての曲もセルメンの垢抜けたアレンジが冴えて、ラニ・ホールの透明なボーカルを引き立てていますね。

2016年6月24日金曜日

Laura Nyro "The First Songs"

ローラの記念すべきファーストアルバム。
本当のファーストアルバムはVerve Folkwaysからの"More Than A New Discovery"ですが、こちらはローラがアーティストとして成功をつかんだCBS移籍後に、曲順を変更して再リリースされたものです。


私が最初に入手したローラのアルバムは、1970年発売の"Christmas and the Beads of Sweat"。
こちらの購入動機も多分、ニューミュージックマガジンのレコード評だと思います。
彼女は歌もピアノも本当にうまい上に、一流のソングライターなので、当時日本ではあまり有名ではありませんでしたが、私はこの1枚でファンになりました。

続いて購入したのが"The First Songs"。
そしてこれは今でも愛聴している一生盤となりました。まずは捨て曲が無い!
"Wedding Bell Blues"、"Stoned Soul Picnic" 、"Sweet Blindness" 、"Stoney End"、"And When I Die"などなど、他のアーティストによってヒットした名曲の数々が、彼女自身の歌声で堪能できます。
あと、この色あせたバラのジャケットも好きでしたね。

ちなみにこちらはやっと数年前に入手できたオリジナル。

Led Zeppelin II

私にとってゼップは、"Stairway to Heaven"のIVではなく、まずは"Led Zeppelin II"です。
小生、中学を卒業したばかりの頃、これの日本グラムフォン盤を買いました。
人生で2枚目のLPです。
今となっては、何故これに手を出したかは定かでありませんが、多分当時愛読してたニューミュージックマガジンのレコード評に唆されたのかと........。
正直なところ、レコードに針を落として"Whole Lotta Love"が始まっても、ただただうるさいだけで今ひとつピンと来なかった事を覚えています。今にして思えば、ブルースロックが何なのか(もっともブルース自体も)まったく判らず、ただ「Beatlesよりこっちのほうが絶対新しくてかっこ良いんだよな!」と言った単純な思い込みだけで入手したので、それまで聞いていたポップスやグループサウンズ(懐かしの...)との落差があまりに大きく、自分の理解の範囲を超えていたんですね。

でも、それから我慢して何べんも聞きましたよ。なんせ高価な買い物ですから!
そうしたら数日後、突然"Whole Lotta Love"や"Thank you"、"Living Loving Maid"、"Heartbreaker"なんかがかっこ良く思えてきたんですよ。ブルースロックの理屈はともかく、ついに単純に彼らの曲にノル事が出来るようになったんです!
それからは、歌詞の内容なんて全く判らないけど、当時はやりのブルースロック、ニューロック(古....)一直線。家に遊び来た中学時代の同級生の女子に、講釈をたれる生意気なガキに成長しました。

Crosby, Stills, Nash & Young "Deja Vu"

ウッドストック世代のアイコン、Crosby, Stills, Nash & Youngの "Deja Vu"です。
ウッドストックと言っても、現在では知らない人のほうが圧倒的多数と思われますが、私のようなロックど真ん中ジェネレーション(要はジイサンですが.....)にとっては、ある種特別な響きを持った言葉です。

1969年8月15日~17日の3日間、米国ニューヨーク郊外のウッドストックで、40万人が結集した史上初のロックイベントで、現代のフジロックなど大規模ロックフェスの原型となりました。
泥沼化しつつあったベトナム戦争反対のムードもあって、"3 DAYS of PEACE & MUSIC"のスローガンのもと、Jimi HendrixをはじめとしてGrateful Dead, Janis Joplin, The Who, Ten Years Afterなどなど、当時のロックシーンのトップバンドが熱演を展開。
デビューしたばかりのSantanaもこの出演をきっかけに、一気にスターへの道を駆け上がります。

さて、今回のネタ、Crosby, Stills, Nash & Youngもメインアクトのひとつ。
このアルバムに収録されているJoni Mitchell作曲の"Woodstock"は、このイベントの記録映画のオープニングにも使われ、彼らをウッドストックのアイコンとして、強く印象づけました。
当時16才だった私も、最初に購入したは"Woodstock"のシングル盤。B面は同じアルバムから"Helpless"。
購入動機はもちろん映画も見てかっこ良さにノックアウトされたから。
4人のコーラスも素晴らしかったけれど、アコースティックギターを使っていても強力なロックのエネルギーを放出している、まさに革新的なユニットでしたね。

2016年6月23日木曜日

Miles Davis "Kind of Blue"

マイルス・デイビスの"Kind of Blue"です。
世界中の数え切れないジャズファン(多分ジャズファン以外の人でも)に、ジャズのスタンダードに必ず数えられる20世紀の遺産について、私ごとき瑣末コレクターが何も申し上げる事はございません。
ただ、ごく私的なストーリーを紹介したくて、恐れ多いこの名盤を取り上げました。

小生、当時17才の学生でその年の文化祭が近づいた頃でした。
ブラスバンドでウッドベースを弾いている同級生がおり、彼は私が子供の頃ピアノを習っていた事を覚えていて、文化祭でピアノトリオをやろうと言い出したのです。
今考えれば赤面の一言ですが、若いというのは恐ろしい。バイエル、ツェルニーレベルのピアノ初心者は、楽勝、楽勝とOKしてしまいました。
この時ドラマーの上級生が"So What"をコピーするようにと私に貸してくれたレコードが、マイルス・デイビスの"Kind of Blue"と"Four and More"でした。

どこがピアノトリオやねん!
それ以前にコピーなんてどの曲も100万年早い!

それでも文化祭では数十人の観客を前に、堂々とテキトーに"So What"もどきをピアノトリオで演奏しました。まさにSo What ?だった訳ですが、今考えるとベーシストの彼は、"So What"の有名なイントロが弾ければ、それで満足だったのかも知れません。
ちなみに彼の名誉のために補足すると、彼は東京の音大の先生か誰かに定期的に個人レッスンに通っていたレベルなので、彼だけはきちんとコピーしていました。



吉田美奈子 ”Twilight Zone ”

1977年の発売から36年も経過した現在でも、クラブシーンでヘビーローテーションされる名曲、”恋は流星”を含む、吉田美奈子さんの”Twilight Zone ”。
彼女はその後、アルバム"MONSTER IN TOWN"あたりからTVCMに起用されたりして、FUNKの女王として、世間一般に広く認知される存在となります。
 
私がこのアルバムを入手したのは、ほぼリアルタイム。大滝詠一さんや山下達郎さんのファンだった私は、美奈子さんのアルバム"FLAPPER"でノックアウト。
続いて発売されたこのアルバムも、試聴もせずになんのためらいも無く、即購入したのでした。
そしてご他聞にもれず、”恋は流星”で再びノックアウト。曲の最後に展開する数原さんのトランペットソロが口で歌えるくらい、何度もヘビーローテーションしたものです。
この名曲以外にも”駆けてきたたそがれ”やタイトルトラックの”Twilight Zone ”など、名曲、名演が満載ですが、やはり、このアルバムにひきつけられる一番の理由は、このアルバムの持つ統一されたムードではないでしょうか?
そしてそれは、私にとってこのアネモネが置かれた裏ジャケのイメージでもあります。

PFM "Cook Live in U.S.A."

それまでロックはアメリカ、イギリスのだけのものと思われていた1970年代初頭、突如イタリアから出現して全世界に大きな衝撃を与えたPFM(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ)。
1974年発売、初のライブアルバムです。
彼らの飛びぬけた演奏力と地中海のカラッとした青空を思わせる、パワフルで明るい曲の数々は、この北米ツアーでも多くの聴衆から圧倒的な支持を受けました。

現在は、このアナログ盤を複数所有していますが、実は私がこのアルバムを初めて入手したのは、発表から20年以上たった1990年代前半。それもCD(泣き...)。
何故かと言うと、このアルバムの日本盤が発売された当時、一緒にアマチュアバンドを組んでいたドラマーがアルバムを購入して、カセットコピーをもらっていたから。
何せ当時はレコードは高価な買い物。お互いに気になるアルバムを購入しては、カセットコピーを交換していたものです。(JASRACさん、ごめんなさい。)
まあ、いずれにしても初めて聞いたイタリアンロックバンドの凄まじい演奏には、唖然として、たちまちファンとなり、PFMコレクションのきっかけになりました。
曲が難しすぎて、当然のことバンドのレパートリーにはなりませんでしたが。(再び、泣き...)。

バンドはこのアルバム発表後、初の来日を果たしますが、地方在住の貧乏学生にはコンサートに行くだけのお金があるはずも無く、ただ音楽雑誌のレポートを寂しく読んだ記憶があります。(三度、泣き....)。 

ちなみに生のPFMライブは2002年の再来日に、やっと堪能することが出来ました。


2016年6月22日水曜日

サディスティック・ミカ・バンド

20世紀に初めて海外進出を果たした、記念すべきジャパニーズ・ロック第一号、
サディスティック・ミカ・バンドのファーストアルバムです。

これを入手したのは、1973年ごろ。当時学生の私は、夏休み、冬休みはレコード店でアルバイトしていて、アルバイトの給料は全て支給時に店頭の商品を買っておしまいという日々。これもその中の一枚です。

ミカバンド以前の加藤さんには、全く興味がありませんでしたが、ある日当時人気絶頂だったキャロルのコンサートに行って、タイバンだったミカバンドを目撃。演奏のうまさ、かっこ良さとミカさんのヘタウマヴォーカルに圧倒されて、一気にファンになりました。
ブルースベースが多かった当時のジャパニーズロックバンドに感じられた、泥臭さが全く無くて本当にかっこ良かった!
そんな加藤さんのセンスとバンドの演奏力が評価されて、ついに英国デビュー!
クリス・トーマス プロデュースのセカンド"黒船"や"Live in LONDON"も、もちろん名盤ですがやはり、真っ赤なアロハに包まれたこのファーストアルバムの衝撃は半端ではありません。

ちなみに7インチ・シングル、”サイクリング・ブギ”付き。この曲のみドラムは”つのだひろ”さん。
B面はタカちゃん、カメちゃんによるメンバーやレコーディングデータの紹介。

こちらは英国プレスのサディスティック・ミカ・バンド。
UK HARVESTからのリリース。





Sticky Fingers

www.nekochin.comの管理人、nekochin yamazakiです。
21世紀のビニル中毒患者の皆様のために、20世紀の偉大なる遺産、アナログレコードの紹介サイトを始めました。ロック、ジャズ、ポップスなどジャンルにかかわらず、ランダムに紹介していきますので、ご興味のある方は是非お付き合いくださいね。

記念すべき初回は、The Rolling Stones "Sticky Fingers"。
今更、何の説明も必要ない名盤です。1971年にローリングストーンズレーベルの第一弾として発売されました。

私は東芝から日本版が発売された時に、ほぼリアルタイムで入手。
当時17才の小僧に2000円は、非常に高価な買い物でしたが、アルバイトでためた小遣いで何のためらいも無く即、購入。実物のジッパーが貼られたジャケットと、真っ赤なべろのレーベルマークに感激した事を覚えています。
実は、それまでに持っていたストーンズのレコードは、"Honkytonk women"のシングル盤1枚のみ。
数枚のLPを持っていた、ビートルズやニール・ヤングに比べたら、特別ストーンズに思い入れがあった訳ではありません。唯一の購入動機は、ズバリ、ジッパージャケ。中身よりもジャケのインパクトにやられたのでした。
中身はと言えば、まずしょっぱなの"Brown shugar"のイントロでノックアウト。ストーンズは、というよりキースは、本当にツカミのリフを作るのがうまい!ロックンロールの王道を行っても、決して古臭くならない!まあ、きりが無いのでこの辺でやめときますが、やはり一家に一枚の名盤です。

ちなみに、ミュージックマガジンの1971年7月号で、亀渕昭信さん(元ニッポン放送の社長!)が99点(100点満点)を付けて絶賛しています。


数え切れない位、再発を繰り返している現役盤ですが、こちらは2009年発売のTシャツ付きカラーLP限定ボックス。